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ジョイントルアーの作り方 - その3

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さて、続きです。
今回は、各種のヒレの再現という課題を設けていて、
既にそれ用の溝も掘ってあります。




P6107934.jpg




で、ヒレ製作です。

尾びれは以前はよく生ゴムを使っていたのですが、
今回はそうした軟質の素材を用いずに、
透明感のある硬質な素材であるポリカーボネートで作ってます。


ちなみに、テールで使えるお手軽な軟質素材は以下の通りです。
(東急ハンズで購入可)


●生ゴム板
やわらかいので、動きの追従性が良好。

P6127952.jpg




シリコン
そこそこな柔らかさで半透明。
JB、NBCトーナメントでも使用可。
ちょい高価。

P6127951.jpg




●エラストマー板
入手したものはちょっと硬め。
黒しかなかったが、他の色も存在している。
耐久性は生ゴムより良好。
JB、NBCトーナメントでも使用可。

P6127950.jpg





さて、ポリカ製のヒレの製作。



型を写します。



P6047885.jpg



金切りバサミで切り出します。



P6047886.jpg



結構堅い素材なので、加工が大変。
ここで、またあのツールの登場です。


「超音波カッター」です。
最近度々出て来ますが、
これがあると、今まで面倒だからやりたくなかったことも
気軽に手を出せます。
ちょっと高価ですが、手元にいつもあると便利に使えます(^^)
正直このツールを借りてなかったらやってない作業です。

これで、大まかに切り出したポリカを
型通りのシルエットに削ります。



P6047889.jpg



他のヒレパーツも同様に切り出して、
サンディング。



P6047891.jpg



その後、先端部の角を落としながら、
薄く超音波カッターでスライスしていきます。



P6047895.jpg



大体の形を削ったところで、
ヤスリ類で整えます。

ベースの完成です。

P6127955.jpg



さらにそれっぽくするために
筋を入れます。

ここも超音波カッターの出番です。
先端のカッターはこの筋堀用のものにチェンジ。



P6127954.jpg



扇状にラインを入れて入れていきます。
ライトテーブルがあると便利です(^^)


P6127956.jpg



この筋堀用の刃は先端しか刃が付いてないので、
樹脂の定規を使っても大丈夫でした。

反対側も同じ位置にラインを入れます。
基本的にあまり精度にこだわってないです。
結構テキトー(^^;)


P6127958.jpg


ラインを入れたら、再度サンディング。



P6127959.jpg



他のパーツも同様にやります。


P6137961.jpg



お次は塗装です。
塗装と言っても、超簡単にできます。
使うのは筆とティッシュと塗料だけ。
透明感のあるパーツなので、
適当にやってもそれなりの仕上がりになります(^^)


まずはブラックで筋を埋めます。
ティッシュなどでテキトーに。


P6137962.jpg



そして今回のベースカラーであるオレンジ(クリアオレンジ)
を筆でそれっぽくカラーリング
ムラになったら薄め液などで、ササッとするだけ。
濃い所と薄いところのメリハリがあるとそれっぽく見えますね(^^)


完成。
P6137964.jpg



表面が荒れているところに塗料が入り込むので、
剥げることはありません。コーティングも不要!
樹脂ルアーの簡易塗装もこれでいけるかもしれません(^^)






ヒレを装着。
尻びれはフェザーに一任。








P6137986.jpg


P6137981.jpg




う~ん、それっぽくなりました。
これはまだ未接着で、きつくハマるように作ってます。
しばらく脱着式でいろいろテストする魂胆です!


さて、このジョイントオイカワは、
完全な実験機なので、フックの仕様とか、
動きの出し方とか、実はまだ未定です。
リップも有り物をとりあえずはめただけ。
いろいろ試しながらいじって行こうと思います(^^)

ちなみにヒレがあると、
全体的に動きは抑制されていきます。
ヒレに抵抗を受けるからなんですが、
現状では本物っぽいヌメヌメした感じで
おしとやかに泳ぎます。

このヒレの意図は、動きの変化の考察と、
エサとなる魚の再現度を上げるとバスの反応は変わるのか…
などなどいろいろあります。
フックを外したらバイトするのか…というのも興味あるな〜。


今回のオイカワ型ジョイントルアー。
一言で言えば、「持論を確立するために作ってみたかった」
というところでしょうか。
さて、どんな結果が出るか!楽しみです♪




P6137997.jpg





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