
ディープダイバーのリップって、
ロングノーズショートデッキな
古き良きスポーツカーみたいな感じで
デザイン的に好きです。
でも、実際はボディーの方が長いので、
ショートデッキではないのですがね(^^;)
ちなみにこれ、DATの65mm版のロングリッププロトです。
ボディーは12mm厚のバルサから削り出していて、
決して薄くはないのですが、前後を絞っているので
ボリュームが抑えられて、薄いボディーに感じます。
リップもその流れでネックが細めのラウンドリップとなっています。

それにしても、このクランクベイトのリップは
バスにとってはどう見えているんでしょうか?
これが透明なABS樹脂であれ、半透明なサーキットボードであれ、
ディープダイバーなんかは特に存在感があるので、
まさか見えてないなんてことは無いと思うんですよ。
全体のシルエットとしては長細いので、
それを含めて魚として見てくれているのか、
ボディーの方に目が行ってあまり気になっていないのか…。
さて、このDATですが、
クランクベイトカテゴリーなんですが、
シャッドラップは同じカテゴリーのルアーだと
思っています。

※一個リストラップが入ってます。
シャッドラップは言わずと知れた名作ですが、
飛距離の問題とカバーに対する弱さ、ピッチの遅さなどがあり、
それを少しずつでも向上させるべくDATを作って………はいませんね(^^;)
それを基準にしたわけではなくて、
結果的にそんなルアーになったという感じです。
ピッチに関しては、速ければ良いというわけではなく、
あくまでも選択肢のひとつとして、
「ピッチの速いシャッドラップが欲しい」という
要望にお応えできるという解釈です。
ラパラのバルサルアーって言われる程、
ピッチが速いわけではありません。
あれだけ大量生産して、世界中で使われるわけですから、
リスクを冒してキレキレを追求するはずもありません。
でも私は、バルサを使うのであれば、
その素材の特徴を最大限発揮できる方向で
ルアーを設計しないと、それを使う意味がない…
という考えでバルサルアーを作っています。
シャッドラップはコートのせいなのか、
もとの素材のせいなのか、バルサっぽさがないルアーです。
コートを軽量化するとか、リップを少しいじったりして、
軽量キレキレ仕様でリメイクしたら別物になるんじゃないかな〜。
あ、それでさらに釣れるということにはなりませんよ、
まずさらに飛ばなくなると思うし(^^;)
それを考えると、シャッドラップの設計上の最大の欠点は
ボディー容積が少ないことなんだと思います。
細いテールから見て取れますが、もともと持っている浮力が低過ぎます。
でもそのボディーデザインが良くも悪くもシャッドラップなんですよね。