完成後、いろいろと試して遊んでいるジョイントルアー。
名前が無いと面倒なので、
仮に「G3」としましょう。
以前作っていた「G2」の後継と言えば後継な気がしてきたので(^^)
このルアー、いろいろギミックがあって、
まず、ウエイトが入れ替えられます。
入れ替えられると言っても、いい加減なもので、
穴が空いているだけ。
この穴の前後には固定ウエイトが入っていて、
その中央に穴を設けることで、
任意にウエイトを変更できるようになっています。
主に使うのは2種類のウエイトで、
写真に写っている小さい方を入れるとスローフローティングになります。
大きい方を入れるとスローシンキングになります。
シチュエーションによって、入れ替えられると結構便利に使えます。
あとリップ。
単純に接着してないだけなんですが、
現状取外しが可能です。
付ければ、大き過ぎない動きで、
いわゆるリップ付きの動きが出ます。
外せば、あのワームのスラッゴー的な動きが出せます。
S字ではなく、スラッゴー(笑)
ある意味新しい。
ジャークやトゥイッチ、リーリングによって、
非常に艶かしい動きが出せます。
フローティングでもジャークすることによって、
水面下数十センチまで潜るので、
演出が楽しいベイトになってます(^^)
そして、写真に思いっきり写ってましたが、
フロントフックがPEで結節されています。
これは、フロントフックを胸びれで支えて半固定することで、
フックの存在感が消えないかな~という思惑があってやってます。
実験なので、まだ効果の程はわかりません(^^;)
フロントフックに掛かったときは、
その衝撃で外れるくらいの固定感なんですが、
その衝撃でヒレが破壊される可能性も高いですね(笑)
うまく外れた時は、フックが自由になる程度の長さのPEで
結節されています。
あと、リップ付きver.の時にフックが外側に出ていないために、
回避性能はややアップすると思います。
ギミックはそんな感じです。
さて、このG3の特徴である「ヒレ」ですが、
尾びれは置いといて、
他に3種類付いています。
背びれ
胸びれ
腹びれ
さて、ここでいきなり問題です。
当たっても何も出ません(笑)
この3種のヒレ。
一番動きに影響するのはどれでしょう?
シンキングタイム…
答えは決まりましたか?
え!?まだ?
では再度シンキングタイム…
では、答えを。
答えは
「背びれ」です。
当たってましたか?
背びれは面積が大きいのと、
背中が大きく傾くロール運動の抵抗となって、
動きがかなり抑制されます。
なので、ある程度ルアーらしい動きを出したい場合は
無い方が良いです。
以前からジョイントルアーでいろいろ実験している中で、
魚のパーツの機能性を考えたりするのですが、
背びれがあると、そうした変化(抑制されるという)が出る他に、
もうひとつ、大きな変化があります。
それは、直進性が高まるということです。
これも想像すれば、すぐに理解できることで、
サーフボードのフィンみたいな機能があるわけですよ。
(私はサーフィンはやらないのですが…)
背びれが無い場合、ジャークやリーリング後に、
左右に反れるような動きを出し易いのですが、
背びれが付くと、真っ直ぐに進もうとします。
多分、実際の魚にとっても
背びれは直進安定性を保つために付いているのかな〜
と考えられるわけです。
(そうしたことがまとめてあるサイトが探せばあるかもしれませんね)
胸びれと腹びれは動きにさほど影響はなく、
ややロールを抑制する程度です。
まあ、実際の魚のヒレはG3のように固定されているわけではないので、
もっと別の機能を持っているはずです。
静止時によく動かしているので、
静止時や低速時(ホバリング時)の姿勢の微調整用とかそんな感じかと思います。
推力を得るのは尾びれ。
背びれは、ブルッと尾びれで推力を得た直後に伸ばして(立てて)
効率よく真っ直ぐに進んでいるのかな?
あっ、何か話がズレていってますが、
ジョイントルアーを魚に近づけようとすると、
何だかいろいろなことを考えてしまいまうのですよ。
これが釣れるルアーの設計に活きるのかどうかは
正直わかりません(笑)
でも何だか面白い話でしょ?
そんな考察の元、
現実的に使い易い感じにしたのがこちら。
白く塗った小さな背びれを装着しました。
動きとしては無い方が良いので、
ほぼ影響を受けない程度に留めて、
アングラーが見易い色にすることで、
マーカー的な機能を持たせてます。
実際これがないと、水に馴染んでしまい、
見失います…。
背中に目立つ色を少し入れれば良いだけの話ですが(^^;)
G3によるジョイントルアーと魚の考察。
今日のところは以上で!
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動きに影響を与えるパーツ
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