Leaferとmitoは同じ系統のフラットサイドクランクです。
Leaferが先なんですけど、
すぐにmitoが前の名前である
「Leafer45」として誕生しました。
開発や進化は同時進行で、
Leaferの変更点が出ると、それをmitoにもフィードバックする感じで、
同じ道を歩んでいると言っていい関係です。
設計も同じ線上にあります。
10mm厚のソフトバルサを使用し、
同じ形状のウエイトを積み、
同じような形状のリップが同じような位置にセットされています。
なので、Leaferとmito1はアクションも似ています。
唯一の違いは浮力です。
Leaferの浮力は高くはありませんが、
それなりの浮力を残した仕様にしています。
対してmitoはギリギリまでウエイトを積んだ仕様なので、
低浮力設計となっています。
そして、使用するバルサもLeaferよりもさらに高浮力なものを使用しています。
それぞれが持つサイズを前提に、
私が最優先したのはレスポンスとキャスタビリティーでした。
タイニーフラットサイドでありながら普通のベイトタックルでも扱える
実用性の高いハイレスポンスなタイニーフラットサイドクランク。
ハイレスポンスとキャスタビリティーを小さなボディーに詰め込んだ結果、
浮力が犠牲になりました。
どこかのパラメーターを最大値に近づければ、
必ずどこかにそのしわ寄せが来ます。
私はLefaerとmitoに関しては、その2つのパラメーターを最優先して設計しました。
そして、mitoはそのサイズゆえにそこがさらに極端なものとなっています。
全体の味付けとしては、この2つのモデルは、
すごくバルサクランクっぽくしてあります。
アクションした際に発するサウンドは乾いた音です。
(もちろんノンラトル仕様です)
以前にも書きましたが、私はバルサという素材を用いてクランクを作る限り、
その素材の特性を最大限生かした設計でクランクを作りたいと思っています。
バルサの比重を上げて行くと、
キャスタビリティーや耐久性が向上して、潜りやすくなり、
アクションの質が変化します。
これを理解しておけば、モデルによって使い分けることができます。
Leaferとmitoはこれを理解した上で、
軽いバルサという素材の限界を表現したかったモデルです。
外皮は必要以上に厚くせずに、強度が低下するのを承知の上で、
極力薄くしています。
「Leafer」の語源は「Leaf」。葉っぱです。
それくらい危うい存在感で、ちょっとした入力でも反応してしまうくらいの
ABSとは完全に別次元のレスポンスを求めたカスタムクランク。
そして、そのスモール板であるmito。
両モデルとも見た目はすごく普通ですが、
いろんな思いがそこには詰まっています。
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Leaferとmito
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