Quantcast
Channel: MONKEY BRAIN BLOG
Viewing all articles
Browse latest Browse all 413

入手したオールドバグリーを考察する

$
0
0

引き続きオールドバグリーネタです。

一言で「オールド」と言っても、
年代によって、色々と違いがありますし、
バルサルアーゆえに個体差があります。

1個1個、マジマジと観察していると
いろいろと見えてくるものがあって、
それもまた楽しいものです。


「オールド」ってだけで
いまいち興味が湧かない方もいるかもですが、
コレクション向けのものとして見るのではなく、
そこにあるルアーとしての本質を探るべく、
色んな角度から見て、考え、勉強するのも
ルアーの楽しみ方の一つだと思います。

ハンドメイドする立場から見たら、
感心させられることだらけですよ(^^)






まずこちらのBB3。







P2227144.jpg


ノーズが尖ったタイプは初期のものの証だと思いますが、
使うにあたっては、コートが薄いというところが
一番重要と思われます。

ラインアイとリップの付け根で「V」字が
出来ているのは、ゴミが絡み易いデメリットがありますが、
このBB3は主にウッド・ロック系のハードカバーに対して使うクランクなので、
そこまで問題にならないと思われます。

ラインアイが真鍮製で割と長く伸びているのは、
指で押すだけでトゥルーチューンが簡単にできるためだと
思われます。

動きはややロールが混じるものの、
回避するのに十分なウォブリングを披露してくれます。
浮力も高く、カバークランクとして
アメリカの第一線で活躍してきたという話は納得です。

ちなみにコンディションの悪い方は
反対面がここまで痛んでいます。




P2227146.jpg



これは萌えます…じゃなかった燃えますね!
これをアリエスのムウ(by 聖闘士星矢)の境地で
ピカピカのBB3に復元することが、楽しみでしかたないです♪

え〜っとまず「血」が必要なんだっけ??





それはさておき、
同じBB3でもこちらは少し違います。


P2227148.jpg


年代とかは分かりませんが、
少しずんぐりした感じです。
テールも少し太い気が。
フックハンガーがヨコアイになってます。
もっと後の時代のBB3なんですかね。



P2227150.jpg



リップ回りを見ると修復の痕があるので、
それを期に全体をコーティングし直したのかもしれません。
持つと重量感があります。
ウレタンやエポキシによるコートの重量が乗っかっているからだと
思われます。

しかもこのリップのスロット角度はやや水平寄りになっていて、
動きを抑えるために意図してそうしたのか、失敗してそうなったのか、
今となっては知る術はありません。

ちなみにバルサクランクの破損箇所としては、
リップ回りって割と多いところで、
私も何度か修理させていただいています。
今作っているMBクランクはここの強度は
ある程度強度の向上を図っています。


あとBB3のボリューム感ですが、
石名さんとこの「貫(や爆)」に近いボリューム感です。


P2227167.jpg







お次はBB2。



P2227151.jpg



こちらもリップ回りに修復の痕が見られるのと、
同じように再度コーティングされたような形跡があります。
よって、ちょっと重いです。
この修復方法は強度があがりますが、
Bシリーズの利点を無にしてしまうものなので、
できれば、より軽く仕上げたいところです。

そしてこのカラーはWECのクラシカルチャートと似ているんですが、
はやりバグリーが元祖なんですかね。
好きなカラーです(^^)



さらにこちらのBB2。



P2227153.jpg



奇抜なリペイントがされたもので、
ストライクドットなんか目玉化されてます。
どういう意図でこのカラーになったかはわかりませんが、
何か、いろんなことを想像させられて面白いですよね。

これは見ての通り、リップが少し変わっています。
いわゆる「クサビ型」のリップが付いていて、
初期の一時だけ採用されていたものらしいです。



P2227157.jpg



トゥルーチューンによってかなり曲げられたアイが
気になります。
で、その原因を探ってみたりするのも結構楽しいです(^^)


この場合はリップは適正に付けられていますし、
ウエイトのズレも無さそう。
原因は多分背中の造形の歪みかな?
向かって右側が少し削られている感じ。
(もしくは左側が盛り上がり過ぎ)

そこら辺も修復しながら、
リペイントしていきたいと思います。



最後にバスカラーのKB2とKB1。



P2227162.jpg



キラーBって私の馴染みのあるのが
ラウンドリップのタイプなので、
オールドのスクエアリップものは
すごく新鮮に見えます。

見慣れていないせいか、パッと見キラーBに見えない…。
私のオールドの見地の浅さを思い知りました(^^;)

同じスクエアリップでも
Bシリーズに比べてナローなのと、
ボディーも同様に細くなっているのが、
キラーBってことで頭の中で整理しました(笑)


これは普通に修復するだけで、
そのまま使えそうですが、
やっぱりリペントしちゃおうかな〜。
色々悩むのもまた楽しい(^^)


これらは最適な剥離方法を考えながら、
3月中に仕上げて、春から実釣投入したいと思います!



Viewing all articles
Browse latest Browse all 413

Trending Articles